アマモの移植・干潟づくり・海洋ゴミ回収を開催しました。

令和21018日(日)塩竈市の北浜のくろしおマリーナ及び北浜緑地護岸の親水空間で「塩竈の海辺の環境を育てよう」を開催しました。今回は一般財団法人セブン-イレブン記念財団と塩竈市、当松島湾アマモ場再生会議の三者で締結した「塩竈セブンの海の森事業連携」で取り組んだ初の事業です。新型コロナウイルス感染症下での実施にもかかわらずセブンイレブン加盟店の皆様、一般応募の皆様等65名のご参加をいただきました。

「塩竈セブンの海の森事業連携」とは・・・

 

東日本大震災の津波被害で海底の環境が激変した松島湾。松島湾アマモ場再生会議ではその豊かな里海を取り戻すための象徴的な海草「アマモ」の復興に取り組んできました。一般財団法人セブン-イレブン記念財団は身近な自然環境を保全、維持する市民活動をサポートする活動を日本全国で続けています。計画的にそして永続的な活動を目指して、地元自治体である塩竈市も趣旨に賛同し、森・川・里・海のつながりを意識した松島湾をとりまく環境の保全再生と地域の一層の活性化のため令和2727日「塩竈セブンの海の森」事業にかかる連携に関する協定が締結されました。

【イベント概要】

日  時:令和21018日(日)830

開催場所:仙台塩釜港塩釜港区(北浜マリンベース・北浜緑地護岸の親水空間)

参 加 者 :65

主  催:松島湾アマモ場再生会議

共  催:一般財団法人セブン-イレブン記念財団 塩竈市

後  援:東北地方整備局塩釜港湾・空港整備事務所 一般財団法人みなと総合研究財団

(回収した海洋ゴミ)

  ペットボトル0.36㎥ 缶・金属0.24㎥ プラスチック系ごみ1

  ビニール・プラスチックゴミ25袋=1.25㎥    合計2.85㎥ 他タイヤ3

 

 

・・・当日の様子・・・

■アマモの移植作業

 

 

根気よくアマモの種を

ピンセットで選別していきます。

 

 

米粒ぐらいの種子

 

 

老眼にはきつい作業です

 

 

プランターの腐葉土に

第一関節ぐらいの深さに一粒づつ植えます

 

 

種を植えたプランターを

海水のプールに静かに沈め

芽生えを待ちます

■海洋ゴミの回収

 

海洋ゴミの回収前に事前のワークショップ。

講師の喜多直人さん(写真家・美術家)から

どんなものが海に漂い出るのかの

お話を聞きました。

最初からゴミだったものはないということ、

記憶の名残り、生活の残滓が様々な形で

分類されています。

 

 

浅海漁業のカキの養殖に使われていたものも

漂流し回収されなければ

海洋ゴミとなってしまいます。

 

 

この日は海洋ゴミでも自然分解されない

プラスチック系のゴミを中心に回収しました。

北浜の緑地護岸(造成中・立ち入り禁止)の

海側の親水空間に船で渡って作業開始です。

 

 

風雨や紫外線で漂着物はどんどん細かく回収し

づらい形になっていってしまいます。

この日は岩の隙間など細かいプラスチックも

参加者はどんどん回収してくれました。

 

 

地形的にさまざまな海洋ゴミが流れつく港の奥。牡蠣や海苔の養殖でしようする太目の竹が

目立ちますがこの日は自然分解されない

ゴミを集めました。

4.3メートルの防潮堤の向こうは緑地として

整備中です。

■干潟づくり

 

 

塩竈市の浄水場の沈殿ろ過に使用した砂の提供をうけてバケツリレーで干潟をつくります。

 

 

干潟つくりは今年で4年目。ごろごろの岩の隙間にも砂が入り込み歩きやすくなってきました。

カニやヤドカリの姿もちらほら見かけるようになっています。子どもたちが海と親しめる空間づくりにはもうしばらくかかりそうです。

 

 

バケツリレーは続きます。

30分もすると汗びっしょり。

 

 

子どもたちには少し小さめの

バケツで砂を入れてもらいます。

 

 

協力企業の「くろしおマリーナ」の

クラブハウスにもどって喜多先生の講評と感想をお話ししてもらいました

 

 

あつめられたいろんなプラスチック。

マメカン(牡蠣の養殖でつかう道具)が

目立ちます。

 

 

セブン-イレブン記念財団東北地区の

芳賀理事からごあいさつをいただきました。

「塩竈セブンの海の森」連携活動の

第一回めです。

 

 

塩竈市の佐藤副市長もこの日は最後まで一緒に

活動をしてくださいました。

最後に感想とごあいさつをいただきました。

 

 

千賀の浦を背景に参加者一同で記念撮影。

この海がもっと身近になって

みんなに愛される里海になりますよう

これからも活動を続けます。

 

自然分解しないプラスチック系のゴミだけを

集めてもこの量。誰かがわざと捨てたゴミばかりではありません。

人間の暮らしや仕事の中から生まれてくる

ゴミは誰の責任でもないし

誰の責任でもあるのです。

そしてそれは海と海の生物を蝕んでいきます。